「では、言葉で説明するより・・・」
「実際にスパゲッティ・カルボナーラを作ってお目にかけましょう!」
といいつつ、スーツを脱ぐ!
実にかっこいい山岡士郎です。
料理のできる男性がこんな風に作ってくれたら、女性はちょっとドキッとすることでしょう!
そんな山岡士郎のスパゲッティ・カルボナーラを食べたとき!
そのときの表現は・・・
「山岡さんのほうは、濃厚だけど優しい味のソースが、本当になめらかに麺を包んでいる」
「そのソースと麺のシャッキリとした歯ごたえが重なって・・・・」
「もうこれは単なる美味しさを越えて、もはや快感!!」
「こってりしているのに少しもくどくなく、スッキリした味だ!」
実に旨そうなスパゲッティ・カルボナーラですね。
特に!
「単なる美味しさを越えて、もはや快感!!」
このフレーズが効いてます!
並べただけの美味しい表現にぴりりと辛いアクセントをつけています!
使ってみよう!
「本当になめらかに職場をつつんでくれるね。君の人柄だよね。」
「あなたの説明(プレゼン)はただ上手なのではなく、もはや快感だね!」
「こってりしているのに少しもくどくなく、すっきりした性格だなあ。」
「○○部長は濃厚だけど、優しい上司だよ。」
「あなたの演奏は、単にきれいなのを越えて、もはや快感です!」
料理の言葉を使ってみると実に美味しそうな表現に変化。
言葉遊びを楽しむ表現術です。
美味しんぼ(おいしんぼ)究極の鍋を探して岡星で戦略会議。
まず最初に山岡が考え付いたのは、ホワイトソース仕立ての鍋でした。
子牛の骨でとったスープに牛乳とバターと小麦粉で作ったホワイトソースを合わせた
白い汁の鍋・・・・
具材は、生牡蠣(ガキ)、ヒラメ、たまねぎ、白菜の茎の細切り。
コレを食したときの、京極さんの反応がまた美味しそうな表現この上なしデス!
「あひゃあ!!カキの潮臭さが、ホワイトソースの香りで実に豊かな味にふくらんで!!」
「ああ・・・・牡蠣の身の甘いジュースが口の中にジュッと・・・・・!!!!」
「また、この白菜の茎がたまらんな!!シャクシャクしとって甘うて・・・」
以上。
実際に、料理以外でも使おう。(多少無理しています)
実に豊かな味にふくらんで・・・・という表現を使ってみましょう!!
○○が□□で実に豊かな味にふくらんでというと良いでしょう。
A君のユニークなアイディアが、B君の繊細さで、実に豊かにふくらんで見事な企画書に仕上がっているね!!
Cさんの髪型が、このアクセサリーで実に豊かな魅力にふくらんでいるね。
この授業は、D君の発言で実に豊かで濃い授業になったわね、ありがとう!!
甘いジュースが口の中にジュッと・・・
応用は難しいようです・・・・・
美味しんぼ (31)
雁屋 哲 花咲 アキラ
残暑の厳しい夏。
炎天下、を遠いところまで歩きどおし、
汗をたらたらだらだら流しながらたどり着き、
味わう・・・
立った一杯の水出し玉露!!を飲んだとき・・・
「きれいな色だ・・・」
「エメラルドがかった金色といえばいいのだろうか・・・・」
「むふう・・・」
「甘く、ほろ苦く、喉ごしが快く、あと口が気持ちよい・・・・」
「これは体の芯まで谷川の風が吹き抜けたような・・・」
なんていうすがすがしさでしょう!!
暑い暑い夏に、こんな水出し玉露を飲んでしまったら、
こう思うのも無理はありません!!
まずは、見た目を表現する、美しいエメラルドがかった金色。
○○のような金色・・・・
美しい表現です。
宝石を使うとグッと高級感が増してきますね。
ルビー、サファイア、ダイヤなどなど応用がききます!!
あと口の気持ちよい人ですね。
甘さと、ほろ苦さと、深みのある人物と思いました。
こんな風に人物に応用してみてはいかがでしょう??
美味しんぼ (29)
雁屋 哲 花咲 アキラ
素晴らしい香りに出会ったとき、人はその香りを楽しむ・・・
味に大きな影響を与える香り。
嫌いなものを食べるときには鼻をつまんで食べると、それほど不快感を味あわずにすみますよね。
しかし、その逆。素晴らしい香りの食べ物に出会ったときの表現とは!
「ああ、この香り・・・体中に生気が湧き起こり、活力がみなぎってくる。」
「そして同時に、身体を包み込むこの恍惚感はどうだ・・・・・!!」
トリュフの香りをかいだときの表現!
最後の「どうだ・・・!」
この言葉でストップさせるのが、絶妙な間と余韻を創り上げますね。
応用してみましょう!
生気が沸き起こり、活力がみなぎってくる!!
他で使うとなると・・・・
「○○さんの挨拶を聞くと、生気が沸き起こって、活力がみなぎってくるね!」
「○○さんのアイディアは会社の生気を湧き起こすだろう!」
恍惚感・・・
「○○子さんの笑顔で、身体を包み込むような恍惚感を感じるなあ。」
「社長にほめられてしまってさ~~、この身体を包み込む恍惚感はどうだ・・・!!」」
「恍惚感」って使うの難しいね。
美味しんぼ (5)
雁屋 哲 花咲 アキラ
至高のお菓子は干し柿である!!
美味しんぼの菓子対決!
菓子の。日本の。原点は干し柿にあるという・・・・
お菓子とはもともと果物のことを表し、昔は甘いものというものはものすごく贅沢なものだったそうだ・・・
そんな至高の干し柿を食べたときの表現は!!
「うおっ!」
「表面はさらりと乾いているのに!中はとろりとクリーム状!!」
「これは甘い!」
「それに、なんとかぐわしい香りや!!」
「これが、干し柿か!!」
「すごい・・・・こんな干し柿夢にも思いつかないわ!!」
う~~~ん食べたくなる!!めちゃくちゃ旨そうです。
まずは、
干し柿の状態を具体的に描写・・・・さらりと乾いて、中はクリーム状!
具体的でイメージが湧いてきますね。
かぐわしい香り!!これも素敵な表現です。
☆たとえば
かぐわしいコーヒーだね。
かぐわしい香水だね。
体臭がかぐわしいよね・・・(皮肉です)
そして、
「夢に思いつかないわ!!」
☆たとえば
こんな素敵な人夢にも思いつかないわ!
夢にも思いつかない企画書だ!
夢にも思いつかない素晴らしい挨拶だ!!
使ってみて楽しみましょう!
美味しんぼ (26)
雁屋 哲 花咲 アキラ
美味しんぼ(おいしんぼ)の世界には、美味しい食べ物や食材だけでなく、
器や芸術作品もたびたび登場してきます。
美しく心惹かれる芸術作品を見たとき・・・言葉で表現するにはこんな言葉はいかがでしょうか?
「なんてあたたかな・・・この白い釉薬(ゆうやく)がなめらかで・・・・」
「少女の肌のようにしっとりとしていて・・・・」
「形も自然で気品があって・・・」
「厚過ぎず、薄過ぎず、風格を感じさせる・・・・」
粉ひき丸皿を見て発した言葉です。
このあとにも、こう続きます!
「すごいわ!こんな器を作れるようになったのね!」
「あなたの努力が実ったのよ!」
モノそのものについて、多彩な表現を使い・・・・
さらに作った人物にたいしても、しっかり賛辞をおくる!うまいですね!
使ってみよう!
唇の形も自然で気品があって・・・
指の形も自然で気品があって・・・
少女の肌のようにしっとりとした雰囲気ですね!
少女の肌のようにしっとりとした人柄ですよね!
掲載巻 → 美味しんぼ(33) 春の息吹
美味しんぼ (33)
雁屋 哲 花咲 アキラ
インドのマハラジャが食べるようなカレーを食べたときの一言・・・
「ううむ、なんという洗練された味だろう」
「いろいろな風味が複雑に豊かに調和しているから、辛さだけが突出しているようには感じないのね」
「味は濃厚なのに、濁りがなくて・・・」
洗練された味・・・洗練という言葉はけっこうどこでも使えます。
洗練されたデザイン、洗練された色調、洗練されたフォルムなどなど
笑いが洗練されている
あなたは洗練された人だ!
あなたは濃厚なのに濁りがない人だ!
濃厚なのに濁りがない企画書だね!
などなど使ってみても面白いかも!
掲載巻 →美味しんぼ(24) カレー勝負(6)
美味しんぼ (24)
雁屋 哲 花咲 アキラ
新じゃがの塩ゆでをしてたべた時の栗田ゆう子の発した表現!
「この瑞々しいねっとりとした感触と、さっぱりとした味がたまらないわ!」
感触と味と、二つの点に触れています。
「瑞々しい」
フレッシュさを表すこの言葉がキイテます!
新じゃがですからね・・・新しさ、若さを表す言葉として的確っす。
新しいもの、若いものを食べたときに使用するとよりイメージが湧きそう・・・
とはいいつつも、瑞々しくかつねっとりとした感触・・・・
なかなか他になさそうです。
陶芸に使う土がこんな感触でしょうか・・・・ね。
掲載巻 →美味しんぼ(22) 「新じゃがの幸」より
美味しんぼ (22)
雁屋 哲 花咲 アキラ
漫画、美味しんぼ(おいしんぼ)が発刊されてから数十年がたちます。
1983年に発刊されて以来、現在2006年12月現在で97巻を越えました。
その間、数々の料理が登場し、和、洋、中華などさまざまなジャンルの料理を網羅する、非常に内容の充実した漫画といえます。
当サイトはその中でも、言葉の表現にスポットライトをあてます。
料理の美味しさを言葉で表現するのは想像以上に難しいこと。
作中での表現には数々の素晴らしい言葉、名言がちりばめられています。
そういった豊かな言語表現を日常的にも使ったら面白いのではないかというところからスタートです。
漫画、美味しんぼ(おいしんぼ)で語られる主義、主張の賛否は問わず、
純粋に言葉の表現を楽しみましょう。
当サイトが美味しんぼ(おいしんぼ)の豊かな世界をより広げる一助となれば幸いです。
みな、あまりの旨さに声も出せない・・・
これすごい表現ですね。
声も出せないくらい旨い。恍惚とした顔をみればわかるという境地。
言葉の表現ではないですが、言葉はいらないということもありえます。
テスト。